~SeiyaのWorkspace ONEスペシャリストへの道~

Workspace ONEに関する経験と知識を発信します

Workspace ONE Intelligenceの機能紹介

皆さんお疲れさまです。Seiyaです。

 

今回はWorkspace ONE Intelligence(以下、Intelligence)について紹介しようと思います。

 

IntelligenceとはWorkspace ONEのライセンスの中でもEnterpriseエディションで利用することができるWorkspace ONEのコンポーネントの1つです。

Intelligenceの持つ機能として自動化、レポート、分析があります。

 

自動化とは事前に設定した条件を満たす場合にプロファイルのインストールやワイプなどのコマンドを自動的に実行させる機能です。

これに似た機能としてWorkspace ONE UEMの順守ポリシーというものがありますが、Intelligenceの自動化ではSlackやServiceNowなどの外部サービスと連携することにより幅広いアクションを自動化することが可能となります。

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ジェイルブレーク状態またはルート化されたデバイスが検出されました

 

レポートとは端末のフレンドリ名やシリアルナンバーなどの属性を指定することで柔軟なレポートを作成する機能です。

この機能を使うことによりWorkspace ONE UEMで取得することが可能な規定のレポートに加え、センサーで取得した情報などの様々な情報をレポートとして出力することが可能になります。

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CVE 脆弱性を持つすべての Windowsバイス

 

分析とはアプリの起動回数を分析し、人気アプリを表示したり、端末に含まれる脆弱性からリスクの高い端末を表示することが可能になります。

自動化と組み合わせることで、リスクの高い端末を自動的にワイプしたり、レポートと組み合わせることでリスクの高い端末のみをレポート化することが可能です。

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既知の脆弱性

 

Intelligenceの機能は管理している端末の台数が多ければ多いほどメリットも大きくなるため、数千から数万台規模で運用を行なっている企業に対してはおすすめです。

 

逆に規模の小さい企業で導入を考えている場合は要件を整理し、StandardまたはAdvanceエディションのライセンスで利用できる機能で要件を実現できないかを検討する方が費用対効果が大きくなるでしょう。

 

IntelligenceはCarbon BlackやNetskopeなどサードパーティのサービスと連携することでセキュリティリスクの分析を行うことも可能となっており、利用している製品と連携を行うことができるのかという点も導入を検討する要因の1つになると思います。

 

もし、端末管理やセキュリティに費用を投資することが可能であればIntelligenceも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

今後も引き続き、ご愛読よろしくお願いします。